タリバンの後継者争いに巻き込まれ、オマル師の息子も殺害されたもよう
タリバンのオマル師が2年前に死亡していたというニュースは、タリバンの世界を震撼させ、分裂の可能性が生まれてきた。最新の出来事は、7月30日に、後継者として名前があげられていたオマル師の息子のヤクブ師(Mullah Yaqub)が死亡したことである。21歳から22歳だった。これをアフガニスタンの通信社のToloNewsに明らかにしたのは、アフガニスタンの下院である人民議会(ウォレシ・ジルガ)のザヒール・カディール副議長である。同氏は、だれかをとくに非難することはしなかったが、この若者の死の背後にあるのは、現在タリバンの指導者に選任されたアフタル・マンスール師であることを暗示している。
タリバンは、パキスタンのメディアを通じて、この若者の死のニュースを公式的に否定しているが、ToloNewsはアフガニスタンの治安当局の情報として、タリバンの内部のさまざまな勢力の間で、過去24次官に少なくとも3界の衝突が発生していることを伝えている。もっとも大きな衝突は、バルキスタン州で発生したものであり、マンスール師のナンバーツーとされるマウルヴィ・ハイバトゥラ・ヌルツァイが乗車していた自動車の車列を目標としたものである。
亡くなったオマル師のすべての遺族は、後継者として任命されたマンスール師に忠誠を誓うことを拒んでおり、この過渡期における大きな危機を宗教の専門家たちが解決することを求めている。オマル師の息子の一人のマナンは、8月2日に発表された音声メッセージで、マンスール師の名前をださずに、「わが一族は、誰にも忠誠は誓っていない」と語っている。さらに「われわれは、誰かに忠誠を誓う前に、イスラム学者(ウレマ)たちがこの問題を解決することを望んでいる。わが一族は、全員の合意のもとで選ばれた者であれば、新たな指導者に忠誠を誓うだろう」という。
「イスラム国」がますます勢力を拡大している時期だけに、タリバンの間での指導者争いは大きな危機をもたらすことになるのは間違いない。
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なお、アフガニスタンのToloNewsの記事は、カディール副議長のインタビューを写真つきで掲載したもので、次のところで読める。
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Mullah Omar, giallo sulla morte del figlio. Ed è guerra per la successione
Il ragazzo sarebbe stato ucciso perché si opponeva all'autoproclamato nuovo leader dei Talebani, Mullah Akhtar Mansour. La notizia viene smentita dagli studenti coranici, ma di sicuro si è scatenata una faida interna
Tutta la famiglia del defunto mullah Omar, d'altronde, si è rifiutata di giurare fedeltà al suo successore, invitando i massimi esperti religiosi a risolvere una sempre più evidente crisi nella transizione. "La nostra famiglia non ha dichiarato fedeltà a nessuno", aveva dichiarato Manan - uno dei figli - in un messaggio audio diffuso domenica, senza nominare Mansour. "Vogliamo - aveva aggiunto - che gli ulema risolvano i contrasti piuttosto che dichiarare fedeltà a una parte. La nostra famiglia sarà fedele al nuovo leader...Se sarà eletto per consenso".
Frasi che evidenziano la più grave crisi sulla leadership dei talebani, in un periodo in cui lo Stato Islamico continua a riscuotere sempre più consensi in Afghanistan.