シリアのアサド大統領、制裁に反して突如モスクワを訪問
クレムリンでシリアのアサド大統領とロシアのプーチン大統領の会談が開催された。話題はシリアの政治的な過渡プロセスについて、そしてシリアでの軍事的なエスカレーションについてである。昨晩、この会見は、10月20日の夜に行われたが、アサド大統領がまだモスクワに滞在しているかどうかは、明らかではない。アサド大統領が、2011年2月にシリアで内戦が始まってから外国に旅行したのはこれが初めてである。
ロシアのディミトリー・ペスコフ大統領報道官は、これは「仕事を進めるための訪問」だったと説明しており、この会談においては「両国の指導者はテロリスト集団との戦い、ロシアによるシリア空襲の継続、シリアでの軍事的な計画」について話し合われたという。クレムリンが発表した公式な声明によると、プーチン大統領はアサド大統領に「友よ」と呼び掛けたという。そして「ロシアは軍事的な活動で貢献するだけではなく、シリアに平和をもたらすための政治的なプロセスにも貢献する用意がある」という。
プーチン大統領はさらにシリアのテロリスト集団に参加している4000名以上のロシア国籍の人々にも「懸念している」と語っている。「われわれはこれらの人々がシリアで獲得した軍事的な経験とイデオロギー的な教義を、ロシアに向けて使うことを許すことはできない」という。
クレムリンで行われたこの会見についての検討してみると、アサド大統領の突然のロシア訪問は、プーチン大統領に二つの側面で役立つものであることが明らかになる。第一は政治的な側面である。この会談によってプーチン大統領はアサド大統領の政治的な立場を、国際的にふたたび高めることに成功した。トルコのエルドアン大統領が「半年までの暫定期間」を容認することを発表したこともあって、これはシリアでの政治的な過渡プロセスを進めるために必要なことであった。この期間のうちはアサド大統領は、政権を譲り渡すまで大統領としての地位を保持することができよう。
第二は、軍事的な側面である。イドリブ州での反体制派に向けたアサド政府軍の地上作戦は、ロシアの空爆の支援があるにもかかわらず、困難に直面している。そのためにロシアは大規模な軍事攻勢に出ざるをえなくなっており、軍事的なエスカレーションが必要となろう。今回の会談はその打ち合わせのために必要だったのである。
また今回のアサド大統領の訪問には別の側面もある。アサド大統領がモスクワを訪問したのは、アメリカ合衆国と欧州連合がアサド体制に課している制裁の規定に反するものなのである。これはシリア問題でロシアが西側諸国に挑戦する意志があることを確認するものである。
ロシア政府とアメリカ合衆国政府の対立が激しくなっていることは、アメリカ合衆国の統合参謀本部のジョセフ・ダンフォード議長がイラクのバクダッドを訪問して、イラクのハイダル・アル=アバーディ首相に対して、ロシアがイラク国内でイスラム国に空爆を行うことを許可しないように、公式に要請したことからも明らかである。
Assad da Putin: sul tavolo la transizione in Siria e l’ipotesi di un’escalation di Mosca contro i ribelli
Vertice al Cremlino fra Bashar Assad e Vladimir Putin su transizione politica e possibile escalation militare in Siria. L’incontro è avvenuto ieri sera e non è chiaro se Assad si trovi ancora a Mosca. Per il Raiss di Damasco si tratta del primo viaggio all’estero dall’inizio della guerra civile, nel febbraio 2011. Il portavoce del Cremlino Dmitry Peskov parla di una «visita di lavoro» durante la quale «i due leader hanno discusso la lotta contro i gruppi terroristici, la continuazione dei raid russi e i piani militari siriani». Secondo una trascrizione fornita dal Cremlino, Putin si è rivolto ad Assad chiamandolo «amico» e aggiungendo che «la Russia è pronta a contribuire non solo con l’azione militare ma anche al processo politico per portare pace alla Siria». Putin ha anche espresso «preoccupazione» per gli almeno 4000 ex cittadini sovietici presenti nei ranghi dei gruppi ribelli in Siria: «Non possiamo permettere che adoperino contro la Russia l’esperienza militare e l’indottrinamento ideologico che hanno maturato».