ロシアとアメリカの戦闘機、視認距離に入る異例な事態
アメリカ合衆国の国防総省によると、シリア上空でアメリカ合衆国とロシアのジェット機が対峙しているという。両国の戦闘機が戦闘ゾーンで「10 kmから15 kmの距離」に近付くことがあるが、これはいわゆる視認距離であり、アメリカ軍のF-16戦闘機のパイロットが肉眼でロシアの戦闘機のスホーイのパスロットを視認することができたことを意味している。国防総省のスポークスマンによると、これは危険な状態であり、「ロシアのジェット機がわが国のジェット機や無人戦闘機のパトロール・ゾーンの内部を飛行していることはまれではない」という。これは冷戦が終了してからは、前例のない軍事的な紛争状況を作り出すものだという。
そのため昨晩にはアメリカ軍とロシア軍の司令部の間でテレビ会談が開催され、「事故と誤解を防ぐ」ことが試みられた。ロシア軍によるシリアの空爆は、現在では毎日90回の頻度で行われているのである。アメリカ軍ではさらにこのビデオ会談を利用して、シリア北東部でアメリカ軍が支援している反体制派のグループをロシア空軍が攻撃していることを咎めようとしている。
これに対抗するためにアメリカ政府は、反体制派の新たな軍事組織を設立している。これは3200人ほどの兵士たちで構成される「シリア民主主義軍」であり、この組織にはクルド人の人民防衛隊(YPG)のゲリラや、イスラム国と戦うアラブ人の組織「アラブ・シリア連盟」が含まれる。この「アラブ・シリア連盟」はシリア東部で、イスラム国の本拠地であるラッカを攻撃するために戦闘をつづけている。
アメリカ合衆国政府はこれによって、ロシアのプーチン大統領がアサド政権を軍事的に援助して、シリア全土を手にするのを防ぐことを目指しているが、クルド人の組織に武器を与えることは、トルコ政府の怒りを招くことになる。トルコのダウトオール首相はアメリカ合衆国にもロシアにも、「クルド人のいかなる組織にも、武器を与えることは重要な誤りである」と警告している。それは「トルコ政府の軍事的な利益」と衝突するからである。
Confronto “visivo” nei cieli della Siria fra jet russi ed americani
Da qui l’incontro, in videoconferenza, avvenuto ieri notte fra i comandi militari aerei di Washington e Mosca nel tentativo di “scongiurare incidenti ed incomprensioni”. Anche perché i raid russi sulla Siria hanno oramai raggiunto le quasi 90 missioni quotidiane. La videoconferenza bilaterale è servita al Pentagono anche per lamentare i continui attacchi dei jet russi ai gruppi di ribelli sostenuti dagli Usa nel Nord-Ovest del Paese. A tale riguardo la mossa di Washington è stata la creazione di una nuova formazione militare dei ribelli: le “Forze democratiche della Siria” contano almeno 3200 uomini e sono una coalizione che include i guerriglieri curdi di “Ypg” e i gruppi arabi anti-Isis della “Coalizione arabo-siriana” che opera nell’Est con l’obiettivo di attaccare Raqqa, capitale di Isis.
L’intento di Washington è di impedire a Vladimir Putin di sfruttare l’intervento militare pro-Assad per impossessarsi dell’intera Siria ma la scelta di armare i gruppi curdi scatena le ire di Ankara che, con il premier Ahmet Davutoglu, avverte tanto Washington che Mosca: “Armare qualsiasi gruppo curdo sarebbe un grave errore” perché porterebbe ad un conflitto con “gli interessi nazionali della Turchia”.